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イノベーション・マネジメントシステム構築に向けたナインシグマの支援

【イノベーション・マネジメントシステムにおけるオープンイノベーションの要素】
2019年、「既存組織からはイノベーションは生まれにくい」という課題に対し、59カ国が議論し、設計されたイノベーション・マネジメントシステム(IMS)に関する国際規格ISO56002が発行されました(以前のコラムもご参照ください)。このIMSは企業のイノベーション創出のための枠組みですが、そこにはオープンイノベーションの要素がかなり含まれています。どのようなところでしょうか。

例えば、経済産業省からこのIMSを踏まえた手引書という形で、日本企業におけるイノベーション創出のための行動指針出がされており、指針1,2は以下の通りです。

  • 行動指針1:実現したい未来価値を構想・定義し、価値創造戦略をつくり、社内外に発信する
  • 行動指針2:自社の理念・歴史を振り返り、差し迫る危機と未来を見据え、自社の存在意義を問い直す

ここで未来価値や自社の存在意義について、ちょっと頑張れば手が届きそうなレベルで定義してしまう企業はほとんどいないかと思います。CSVやSDGsなどのキーワードが広がってきている中でやはり高い未来価値・社会価値の実現を掲げるのではないでしょうか。その際、その価値の実現に繋がる事業を行う上で求められる技術レベルは当然高くなります。一方、消費者ニーズの変化の急速化や製品ライフサイクルの短縮化を受けて、技術の開発期間は短縮されます。結果、描いた未来価値の実現は自社だけでは難しく、オープンイノベーションの考えが必要となってくるのです。

特に、IMSにおける実際の活動の流れは以下となりますが、特に不確実性の高い新規事業創出においては、各ステップ(機会の特定・コンセプトの創造・コンセプトの検証・ソリューションの開発・ソリューションの導入)を試行錯誤的に迅速に回すことがポイントと言われています。

このような往復的な流れを自社のみで行おうとすると時間がかかりすぎるため、社外組織をうまく巻き込み、彼らのアイデアや技術などを取り入れることが不可欠であり、これがまさしくオープンイノベーションの考えに繋がるのです。極端な言い方かもしれませんが、IMSのフレームワークの実現は、オープンイノベーションを組織的に回すことと言い換えてもいいかもしれません。

【IMSのフレームワーク実現に向けてナインシグマが支援できること】
ナインシグマは日本において2006年から企業のオープンイノベーション推進に向けた支援を行ってまいりました。上記のようにオープンイノベーションの要素が多く含まれているIMSの枠組みにおいても様々な支援ができると考えています。
一例が下図の通りで、ナインシグマが保有するプラットフォームを用いたOIカウンシルテクノロジーサーチ、またそれらのプログラムを複合的に組み合わせながら依頼主の目的を達成するメンバー型支援プログラムなどにより、IMSの枠組み構築に向け、要所要所でご支援できると考えております(リーダーシップの項目におけるオープンイノベーションの全体戦略策定については、以前のコラムもご参照ください)。

この度、上記に示したIMSの枠組みの各要所におけるナインシグマのプログラムの活用事例を俯瞰できる資料(本編約30ページ)をまとめましたので、ご興味ございます方は、以下のURLの備考欄に「ISO資料請求」と記載の上、ご連絡頂ければと思います(なお、大変申し訳ございませんが、弊社と類似の事業を手掛けられている企業の方にはお断りさせて頂く可能性がございます。予めご了承ください)。また、個別の詳細説明や社内セミナーも検討可能なのでお気軽にお問い合わせください。

https://ninesigma.co.jp/request/

 

若宮 俊太郎
東京工業大学大学院 化学工学専攻 修了 修士
花王でプロセスエンジニアとして、製品製造プロセス開発や海外工場立ち上げに携わった後、ナインシグマに参画。
自身のバックグラウンドである化学やエンジニアリング分野のみならず、自動車、材料、機械分野なども対象にこれまで200件以上のオープンイノベーションプロジェクトを遂行するとともに、企業内におけるオープンイノベーション推進の枠組み・仕組み作り支援コンサルティングなどにも携わっている。