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オープンイノベーションの新潮流
第6回 「変革期にあるヘルスケア産業。オープンイノベーションだからその足掛りとなる。④」

ナインシグマ・グループ
顧問 渥美 栄司

 

ヨーロッパ企業から学ぶために。成功への3つのステップ。

では、どうすれば日本のヘルスケア企業は、ヨーロッパのヘルスケア企業のように新たなビジネスモデルを構築することができるのでしょうか。
成功の秘訣を、3つのステップでご紹介します。

1つめのステップは、「10年後、20年後に自社がどのなりたいのか」を検討することです。ヘルスケア産業は大きな変革期にあるというお話をしましたが、今後も産業は拡大し続けるでしょう。10年後、20年後の世界や暮らしを想像し、「どんな会社でありたいのか」、「社会から何を求められているのか」を検討することが肝要です。

2つめのステップは、技術以外の自社の強みを探し出すことです。日本のヘルスケア企業は、「自社の能力や資産は技術のみ」と考える傾向にあります。ヨーロッパのヘルスケア企業のように、「Added Value Products(付加価値創造)」や「Business Models(ビジネスモデルの創造)」を行なうためには、技術以外の能力と資産を見つける必要があるでしょう。例えば、「医療機関や患者とのネットワーク」が、新たなビジネスを創造する上で、大きな資産になり得るかもしれません。自社のどんなリソースを活かすことができるのか、ぜひ考えてみてください。

3つめのステップは、自社に足りないピースを探し求め、そのピースを外部に求めることです。これぞまさにオープンイノベーション活動そのものといえます。新たなビジネスモデルの創造は、自社のリソースのみでは不可能であり、外部からの提供が必要不可欠となります。自前主義から脱却し、社外ネットワークの構築に乗り出しましょう。外部組織と連携すれば、多額の投資なしに、アイデアや最先端技術を得ることができます。オープンイノベーション活動が成熟するだけでなく、企業の発展にも有用であると考えます。

今回は、ヨーロッパのヘルスケア企業(主に製薬企業)によるオープンイノベーションの成功例を挙げながら、日本のヘルスケア企業の未来について考えました。新たなビジネスモデルの構築に向けたオープンイノベーション活動の活発化を願ってやみません。我々も、オープンイノベーションの支援実績を活かし、今後も皆様の活動の一助になる提言を提供して参ります。

※本コラムは、連載のために既に掲載しております「日欧ヘルスケア企業の動向から見るオープンイノベーション活動の適用先の展開」をリライトしました。

 

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