グリーンコンチネンタルは、洗練化された樹形の観葉植物の販売やリースなどを通した空間演出を行う植物の「造形美」の追求に並ぶ柱として、センサーなどの技術と組み合わせて植物を活用する「機能美」の追及への挑戦を開始した。
その第一歩として、人間にとってよりよい環境を作るために、植物の時々刻々と変化する状態を計測することで、空気の状態を把握するソリューションの開発に挑むこととした。
土壌の状態などを計測することで間接的に植物の状態を把握する技術は数多く実用化されている。
一方、植物の状態を直接的に計測する技術については多くが研究開発段階にある。
そのため、スタートアップや中小企業からの技術はもちろん、大学や研究機関との共同研究も視野にいれ、パートナーを探索することとした。
やりたいことを公開して広く浅く応募を募るより、有望技術を持つ組織に蜜にアプローチすることでビジョンに共感を得ることができ、かつ、実行力のあるパートナーを探すアプローチをとった。
環境変化を受けた植物が、茎から超音波を発し、茎を振動させる点に注目し、振動センシングによる植物の生育診断に取り組んでいた、埼玉大学 理工学研究科 蔭山健介教授との共同研究に進んだ。
グリーンコンチネンタルは、蔭山教授とともに、植物が一時間に何回、音を発しているかを計測し、それをもとに植物の状態、ひいては、その周辺環境を理解するソリューションを1年程度かけて共同開発した。
現在、グリーンコンチネンタルは、同社植物の納品先に対して、同ソリューションの提供を開始している。