オープンイノベーションとは Jan 1st, 2016 オープンイノベーションという発想 「企業内部と外部のアイデアを組み合わせることで、革新的で新しい価値を創り出す」ことを目的に生まれたのが、「オープンイノベーション」という考え方です。ヘンリー・チェスブロー博士によって提唱されたこの考えは、外部の開発力やアイデアを活用することで自社の課題を解決し、これまでにない価値を生み出すことを意味しています。そして、オープンイノベーションがもたらす最大のメリットは、これまで自社単独で進めていた研究開発を迅速かつ効率的に行えるということ。近年、企業の研究開発では、オープンイノベーションの重要性が求められており、自社の努力では解決できない研究開発上の課題に対して、社外から解決策を見つけ、研究開発を効率化するという動きが広がっています。 オープンイノベーションの高まるニーズ 顧客の要望が高度で多様化する近年、競合企業との競争は激化し、研究開発部門に対する要求は急激に高まっています。しかし一方で、研究開発に許される開発期間は年々短縮される傾向にあり、投入できるリソースも限定され、「やるべきこと」と「できること」のギャップが徐々に広がりつつあります。そこで、これらのギャップを埋めるため、「外部の知見を活用する」という新たな発想が生まれました。これまでにも、サプライヤーやグループ会社、あるいは付き合いのある大学に相談して共同で開発するという取り組みは行われていましたが、要求されるレベルを満たすには、必ずしも十分ではありませんでした。そこで、「社内や取引先に足りないのであれば、必要となる新しい外部の技術やスキルをグローバルに見出し、活用しよう」という新たな発想が芽生えたのです。これが、オープンイノベーションという考え方です。 ナインシグマが提供するオープンイノベーション 2006年の設立以降、弊社では国内企業のオープンイノベーション活動の支援をしております。具体的には、世界最大級の研究機関・大学・中小ベンチャー企業の技術者と独自のネットワークを通じて、お客様が自社のみでは集められない技術情報や解決できない技術課題に対する解決策を見つけ出し、コミュニケーションのプロが外部との橋渡しをする、いわゆる「技術導入型のオープンイノベーション」を支援。その他にも、オープンイノベーションの効果的な活用法を提案するコンサルティング業務、外部組織との提携交渉支援業務など、お客様のオープンイノベーションを包括的に支援する体制を構築しております。 参考情報 ナインシグマ社員がオープンイノベーションに関するコラムを執筆しています。 弊社顧問・星野が執筆いたしました『オープン・イノベーションの教科書』が、ダイヤモンド社より出版されました。 主な内容 ・オープンイノベーションとはそもそも何なのか、なぜ必要なのか。 ・オープンイノベーションを初めて実施する場合に、どこから手をつければよいのか。 気を付けるべきこと(Dos&Don’ts)は何か。 ・オープンイノベーションを使いこなす具体的な企業の事例 (東レ、味の素、デンソー、大阪ガス、帝人、フィリップス、GE、P&G) Amazonで販売中:http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478039224/dhbr05-22 日経ビジネスオンライン:「諏訪暁彦のオープンイノベーションのすすめ」 第1回:オープンイノベーションで、開発予算節減と成果向上が両立できる 第2回:イノベーション300%増を果たした米食品メーカーの技術戦略 第3回:日本企業にオープンイノベーションは有効か? ~オリンパスが再確認した世界の技術レベル 第4回:成果の出るオープンイノベーション ~少数精鋭チームをどう機能させるか 第5回:厳しい経営環境時になぜオープンイノベーションなのか? 日テレニュース24『ニッポンの社長:汐留リーダーズアイ』: 日本の大手メーカーのCTOにオープンイノベーションの必要性についてお話いただいております。 「オープンビジネスモデル」(ヘンリー・チェズブロウ著、翔泳社): 弊社代表の諏訪がオープンイノベーションのマネジメント手段としての活用について解説しております。 関連記事 オープンイノベーションの巧者 オープンイノベーションの仕組みづくり 新しいオープンイノベーションの活用方法 ②社会実装・市場獲得のためのオープンイノベーション: 2.オープンイノベーションの形と実践方法 先端企業の取り組み2.フィリップス:新規事業立ち上げの6ステップ 前の記事へ 一覧へ 次の記事へ