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プロジェクトの目的・概要


about project

ダム建設現場ではコンクリートの打設作業において型枠をスライドさせる工法が適用されていますが、これはクレーンが必要であり、大掛かりな作業になること、
また、落下物が生じる、などの課題があり、より安全性・生産性に優れた工法が求められています。また、これらの作業にはノウハウも必要となってくるため、
熟練工も必要不可欠になります。しかし、建設現場では、労働人口の減少とともに、熟練工の高齢化という課題を抱えています。
そこで、大成建設株式会社はこれらの課題を解決し得るローリング型枠工法施工を適用することで、生産性向上、低コスト化、安全性確保の実現を目指しています。
今回は、そのローリング型枠工法施工時に必要となる足場をクレーンを利用することなく、型枠から型枠へと横方向に移動できる機構を求めています。

本コンテストを経て共同開発者として有望な提案者を1組選定するとともに、選定された組織には実際に試作機を作っていただく予定です。
(試作費用として大成建設から、最大200万円提供予定)

このようなメカトロ技術は日本の中小企業が得意とする技術分野です。
今回の企画をきっかけに、中小企業の皆様には、皆様の技術力をわが国の建設現場がかかえる労働力不足、安全性向上という社会課題解決に
生かしていただければと思っております。なお、コンテストの応募は1社単独、複数社からなるチームでも構いません。
皆様のご参加をお待ちしております。

提案者にとっての機会opportunity

  • 有望な提案者には、大成建設から相応の費用提供(最大200万円)のもと、試作機(実物大)の開発機会が得られます
  • 試作開発後の共同開発フェーズでは、経済産業省の補助金等の活用をサポートします。(別途審査あり)
  • 場合によっては、技術ラインセンス導入の可能性もあります。
  • 開発した移動機構が垂直面にも適用できる場合、ダム以外の架設工事等の建設現場にも使用できると考えています。
  • 共同開発後の技術の利用方法は以下を想定しています
    • 現時点では検討中の工法ではありますが、実用化すれば年間20台程度の製造が見込めると考えております
    • 大成建設が本技術を独占して使用することは想定しておりません。最終的に出来上がった技術は、レンタル機器メーカーや型枠メーカー等へ展開し建設業界全体での使用を想定しており、本技術により建設現場の生産性向上、低コスト化、安全性確保に繋がることを期待しています

求める技術の詳細


technology

型枠や足場の図面も提供可能ですのでご希望の方はお問合わせください。

前提条件

  • 型枠の1ユニットサイズ・重量:横幅3m、800kg程度
  • 足場のサイズ・重量:横幅3m、330kg(足場2機分の合計)【ただし、サイズ、重量変更も可】
  • 動力源:100-200Vの電源や、エアコンプレッサを動力源として使用可能
  • 勾配:0.8

求める技術

  • 足場を隣接する型枠に横方向に移動(3m程度)させることができ、かつ、 縦方向に配置されているパイプを乗り越えられること
  • 移動後の足場は安全性が得られる程度に固定できること
  • 移動後、隣接している足場との距離は3cm以内であること
  • 現時点ではリモートコントローラーで移動できればよく、自動制御技術は求めない
  • 移動時間は15~30分程度

求める技術イメージ

求める技術イメージ

ローリング型枠の動画

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移動_4倍速動画

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型枠の設置状況

型枠の設置状況

型枠拡大

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足場全体_ハング部

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想定する解決策solution

  • 型枠の既設の横支柱を利用して移動させることを想定しますが、これに限らずレールをつけるなど、型枠自体に工夫をすることも可能です
  • 油圧を用いることを想定していますが、これに限りません。

提案者に求める要件Requirements

  • 本課題解決策のコンセプトを示すことができ、試作開発能力を有すること(量産技術を保有していることは必須ではない)
  • 構造設計やジャッキ技術を有していると、より望ましい
  • 中小企業基本法第2条に該当する中小企業、もしくは当該中小企業を含むチームであること。

コンテストの進め方・スケジュール


PROCESS & SCHEDULE

コンテストの進め方・スケジュール

説明会/実機見学会への参加(11月17日、22日)

*参加は必須ではございません

本コストの概要及び課題の詳細に関する説明会を開催いたします。ご興味のある方はご参加ください(参加は必須ではございません)。なお、第1回大阪会場では実物(型枠/足場)は見学できます。第2回東京会場では実物は見学できませんが、第1回の大阪会場での実物の様子をビデオでご紹介いたします。

説明会概要

●第1回説明会/実機見学会(大阪)

日時:
2017年11月17日13:30~16:00
場所:
中西工業所 堺臨海工場
堺市西区築港新町3丁目28番地
http://www.e-nakanishi.co.jp/access.html
地図:
https://goo.gl/maps/4KDSxDP3vgA2

注意:会場の都合上、1社2名までの参加とさせていただきます

●第2回説明会(東京)

日時:
2017年11月22日10:00~12:00
場所:
大成建設株式会社本社 新宿センタービル52階小ホール
地図:
http://www.taisei.co.jp/about_us/corp/branch/head_office.html

会場までの交通費は参加者負担です
参加には、事前申し込みが必要です(申し込み締め切り:前日まで)

説明会参加申し込み

提案プレゼンテーション(12月18日)

ご提案いただいた提案者の中から有望な提案組織(5組織程度)には、大成建設様に直接提案内容のプレゼンテーションを行っていただきます。書類選考結果は12月13日まで連絡する予定です。

日時:
12月18日 13時~
場所:
大成建設株式会社 本社 新宿センタービル15階A会議室
地図:
http://www.taisei.co.jp/about_us/corp/branch/head_office.html
プレゼン時間(1組織あたり):
30分程度(質疑応答込み)

試作開発

試作開発時には大成建設オープンイノベーションチーム及び精密計測・微細加工プラットフォーム事務局が第3者として適宜フォローし、Win-Winの協業関係となるようにプロジェクトをサポートします。

提案書の提出(締めきり:12月6日)

提案書のテンプレートをダウンロードの上、必要事項をご記載いただき、以下のURLよりご提出いただきます

  • 提案書の記載事項:組織概要、提案概要、独自性・特徴、類似実績、試作開発に要する費用(概算見積り)・スケジュール・体制
  • 提案書のテンプレートのダウンロードサイト:
    提案テンプレートProposed template
  • 提案書の提出サイト:
    提案提出Submit

有望組織の選定(12月19日-20日頃)

プレゼンテーションを経て、有望な組織を1組織選定します。選定された組織は、試作開発に進みます。

選考方法Selection Criteria

選考者
大成建設株式会社 (技術センター 先進技術開発部、土木本部 土木技術部、土木本部 機械部、オープンイノベーションチーム)
選考観点
  • 提案内容の実現可能性
  • コスト(低コストで実現できることが望ましい)
  • 操作性
  • 安全性
  • 独創性

提案提出に関する注意事項attention

本コンテストに提案を応募頂く際には、以下に同意頂くことになります

  • 提案書には、応募者の秘密情報、又は第三者の秘密情報を応募者の知り得る限りにおいてはいかなる機密情報も含まないこと
  • 提案技術の権利を提案者が保持している場合、権利譲渡等については、その後の交渉事項となります。
  • 有望組織に選定された提案組織のお名前は公表させていただく予定です。